【日本語チューター】ほっこりBOOKカフェ『それでも、またいつか旅に出よう』
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3月21日にkokoPlaza1周年企画として、ほっこりBOOKカフェが開かれました。会場には22名、オンラインで35名が参加し、近藤雄生さんの5年にわたる旅のお話を聞きました。
高校時代の吃音の悩みと大学4年のときのインド旅行をきっかけに、「旅をしながらライターとして生きる」という人生の選択をされた近藤さんは、大学院修了後の2003年に、結婚して3か月後、ご夫婦で旅を始めたそうです。オーストラリアで中古のバンを買って1か月半移動し、その後、東ティモールから7か月かけて東南アジア各地をめぐり、中国の昆明、上海からハバロフスク、チベット、トルコ、ギリシャ、スペイン、モロッコをめぐって帰国された旅の体験談は、文字通り体を張っての貴重なものでした。
特に、イスタンブールの民泊の家主が初対面の近藤さんにカギを渡して夕食づくりを頼んだエピソードで、物がなくなったり、不安なことはないのかと尋ねたときの返答が印象的でした。「1%の人を疑うことを基準に作られる社会より99%の人を信じて作られる社会の方が幸せなのでは?」と。
近藤さんにとって旅は、「自分を未知の中におき、刺激をうけて考えて、いろいろなものに向き合うことで、鮮明に記憶される」ものであり、旅から「なんとかなる」ということを学んだと話を終えられました。
昔ながらの捕鯨、昆明での入院生活、ヒッチハイク名人から教わったことなど、ここに書き尽くせないほど様々なエピソードでいっぱいの、あっという間の1時間半でした。
kokoka日本語チューターブログチーム
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