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kokoka日本語クラスのチューターで活動されていた武島さんは現在コロンビアにおいでです。
不定期に「コロンビア便り」と題して現地の様子をお知らせ下さっています。今回はコロナの話題です。

コロンビア便り -第8報-(2020年7月13日)

 皆様いかがお過ごしでしょうか。前回のコロンビア便りではのんきに年越しの話題を書きましたが、わずかな期間に世界はすっかり変わってしまいました。そこで今回は、コロンビアでのコロナ禍の生活についてお知らせしようと思います。

 こちらで強制自宅待機措置が始まったのは3月20日(金)でした。最初は強制自宅待機の訓練期間として3月23日(月・祝日)までの予定でした。それでもスーパーには買い物客が殺到し、米や豆、パスタ等の日持ちする食品は売り切れ続出でした。そして訓練期間のはずが、4月12日まで延長になり、本当の強制自宅待機へと変更になりました。その後もさらに延長、また延長で7月現在も継続中です。でも、もし最初から“4月12日まで自宅待機”と発表されていたなら、もっと大混乱になっていたでしょうし、状況をみて延長したのは正解だと思います。

 この間、下記のようないろいろな対策がとられました。
  • 性別によって偶数日と奇数日で外出日を分ける
  • 高齢者は開店1時間の間に優先的に入店できる
  • 入店はひと家族1名のみ
  • 犬の散歩は一回30分程度OK
  • 運動のための外出は1時間以内自宅から1km以内
  • 子供の外出は1日30分以内、週に3回まで
  • 許可なく市外への移動禁止
  • 市バスの運行本数減以上が過去に実施された対策の一部です。

 現在は「IDカードの末尾の数字によって偶数日と奇数日で外出日を分ける」措置がとられ、入店時は検温と手や靴の消毒がされています。飲食店はデリバリーかテイクアウトのみ許可です。

 そんな中、住宅街に様々なジャンルのバンドがライブ音楽を演奏して回り、アパートの窓からは拍手や感謝の言葉、リクエストの声が響き渡ります。お金だけでなく食べ物も窓からバンドたちに渡されます。ベランダで踊りだすお年寄りもいました。

 この数ヶ月間、自宅に篭りつつ日本とはまた違ったコロナ禍を過ごしています。いつか『あの時は大変やったなぁ』と、言える日が来るのでしょうか。コロンビアでは感染者は増加している状況です。まだまだ先は見えませんが、感染予防に留意しながらも、何か小さな楽しみを見つけられたら…と、思います。


水曜午前クラスチューター 武島 聡美

武島さんありがとうございました!この記事は7月に寄稿されました。これまでの記事はタグで検索できます。初回から第4報までは旧ブログでの連載でした。このブログ内で読めるように作業中です。しばらくお待ちください。
kokoka日本語チューターブログチーム