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 皆(みな)さん、初(はじ)めまして。南(みなみ)フランス生(う)まれのドリアンと申(もう)します。現在(げんざい)、私(わたし)は京都(きょうと)で和菓子の勉強(べんきょう)をしています。将来(しょうらい)は、製菓衛生(せいかえいせい)の国家試験(こっかしけん)を受(う)けます。

 今(いま)はコロナ感染症(かんせんしょう)のせいで、大変(たいへん)な時期(じき)になっております。そのような中(なか)、少(すこ)し「甘(あま)いお話(はなし)」をしたいと思(おも)います。皆さんにとって、元気(げんき)づけになればなと思います。

 この写真(しゃしん)は、この前(まえ)和菓子の実習(じっしゅう)授業中(じゅぎょうちゅう)に私が作(つく)ったものです。中身(なかみ)の「白餡(しろあん)」を「練り切り(ねりきり)」という生地(きじ)で包み込(つつみこ)んだお菓子です。詳(くわ)しく説明(せつめい)します。デリケートな練り切りとすっきりした甘味(あまみ)のある漉し餡(こしあん)が原料(げんりょう)です。細(こまか)かくて技術的(ぎじゅつてき)な作業(さぎょう)がかかることから「上生菓子(じょうなまがし)」といいます。京都風(きょうとふう)のお茶席(ちゃせき)でよく出(だ)されるものです。今回の形は、写真右(みぎ)が「菊(きく)」で左(ひだり)が「桜(さくら)」です。古(ふる)くからの代表的(だいひょうてき)なデザインの和菓子です。

 和菓子を「道(どう)」として選(えら)んだ理由(りゆう)について書(か)きます。私が初めて来日(らいにち)した最初の日(さいしょのひ)に参加(さんか)できたお茶席がきっかけだといえます。和菓子の世界に触(ふ)れたその時から興味(きょうみ)が膨(ふく)らみました。ついに自分(じぶん)ができるだけその文化(ぶんか)を持続(じぞく)していきたい気持(きも)ちを心(こころ)に抱(いだ)くようになりました。そして、とうとう和菓子職人をめざすようになりました。

 最後(さいご)に皆さんにメッセージを送(おく)りたいと思います。辛(つら)いこの時代(じだい)では、誰だって今後(こんご)の人生(じんせい)について不安(ふあん)を感(かん)じていることと思います。しかし、そんな時こそ暇(ひま)な時間を作り、静(しず)かな場所(ばしょ)でお茶などと一緒(いっしょ)にお菓子をゆったりと楽(たの)しんでみてください。一安心(ひとあんしん)できると思います。是非(ぜひ)ともやってみてください。

                          ドリアン(Dorian)~道裡庵

          kokoka  日本語チューターブログチーム