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  節分とは、「節を分(わ)ける」、冬(ふゆ)から春(はる)への季節(きせつ)の分け目(め)という意味(いみ)があります。今年(ことし)の24日は立春(りっしゅん)、暦(こよみ)の上(うえ)では「春が始(はじ)まる」とされる日(ひ)なのでその前日(ぜんじつ)は「節分」とされています。もともと季節は四季(しき)なので、節分は一年に四回(よんかい)あるはずですが春は一年の始まりとしてとくに大切(たいせつ)に考(かんが)えられたことから、今(いま)では冬から春への分け目の23日のみ「節分」といわれるようになりました。

 この日には、前(まえ)の年の厄(やく)〔病気(びょうき)やこまったことなど〕や災難(さいなん)をすべて取(と)りさって、新(あたら)しい年を健康(けんこう)で幸(しあわ)せに過(す)ごせることを願(ねが)って豆(まめ)をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝(えだ)に鰯(いわし)の頭(あたま)をさしたものを玄関(げんかん)にかざったりします。どちらも厄や災難を遠(とお)ざけるための風習(ふうしゅう)です。特に豆を鬼(おに)にむかってまく、というのは鬼を災難の象徴(しょうちょう)としているからです。「鬼は外(そと)、福(ふく)は内(うち)」という声(こえ)をかけながら豆をまきますが、「災難はこないように、幸せがきますように」という願いがこめられています。

 京都市内(きょうとしない)では、あちらこちらの神社(じんじゃ)やお寺(てら)でさまざまな節分の行事(ぎょうじ)がおこなわれますが、鬼が境内(けいだい)に出(で)てくる吉田(よしだ)神社や壬生寺(みぶでら)の厄除(よ)け鬼払(おにはら)い狂言(きょうげん)などが有名(ゆうめい)です。節分の日にはかぞえ年〔今年(ことし)の年齢(ねんれい)にひとつたした年齢〕の数(かず)の炒(い)り豆をたべると病気にならないといわれています。 また、最近(さいきん)では恵方〔良い方角*今年は西南西(せいなんせい)〕をむいてまき寿司(すし)をまるかじりするということも節分の習慣(しゅうかん)として定着(ていちゃく)してきているようです。

kokoka日本語チューターブログチーム