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           image1.jpegお年玉写真  

お正月(しょうがつ)には家族(かぞく)や友人(ゆうじん)たちと新年(しんねん)を祝(いわ)うために集(あつ)まる機会(きかい)がありますが、そのときにお祝いのお金(かね)や品物(しなもの)を贈(おく)る習慣(しゅうかん)があります。目上(めうえ)の人(ひと)に贈る場合(ばあい)を「お年賀(ねんが)」、目下(めした)の人特(とく)にこどもに贈るものを「お年玉」といいます。

「お年玉」というと現在(げんざい)はお金が一般的(いっぱんてき)ですが、もともとはお餅(もち)でした。日本(にほん)では、お正月というのは新年(しんねん)の神様(かみさま)「年神様」がわたしたちの家(いえ)におりてこられ、新(あたら)しい年の幸(しあわ)せや恵(めぐ)みを授(さず)けてくださると考(かんが)えられてきました。お正月の設(しつら)えとして門松(かどまつ)やお鏡(かがみ)餅をかざるのは、ここに年神様が宿(やど)られるとされてきたからです。こうしてわたしたちの家にこられた年神様からいただく一年分(いちねんぶん)の力(ちから)の象徴(しょうちょう)としてお餅を「お年魂(としだま)」として家長(かちょう)から家族(かぞく)にくばられました。そして時代(じだい)とともに現在ではお餅から現金(げんきん)へとかわっていきました。

お年玉のお金を入れる袋(ふくろ)を「ポチ袋」とよびますが、関西(かんさい)ではご祝儀(しゅうぎ)のことで、「少(すこ)しですが……」という意味(いみ)もこめられています。干支(えと)の絵柄(えがら)など「ポチ袋」のデザインもいろいろでお正月のおめでたさが感(かん)じられます。

こういったお正月〔きゅう)正月〕にこどもにお金などをあたえる風習(ふうしゅう)は日本だけでなくアジア諸国(しょこく)でもみられます。

 

kokoka日本語チューターブログチーム