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2020年01月

【日本語チューター】節分(せつぶん)

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  節分とは、「節を分(わ)ける」、冬(ふゆ)から春(はる)への季節(きせつ)の分け目(め)という意味(いみ)があります。今年(ことし)の24日は立春(りっしゅん)、暦(こよみ)の上(うえ)では「春が始(はじ)まる」とされる日(ひ)なのでその前日(ぜんじつ)は「節分」とされています。もともと季節は四季(しき)なので、節分は一年に四回(よんかい)あるはずですが春は一年の始まりとしてとくに大切(たいせつ)に考(かんが)えられたことから、今(いま)では冬から春への分け目の23日のみ「節分」といわれるようになりました。

 この日には、前(まえ)の年の厄(やく)〔病気(びょうき)やこまったことなど〕や災難(さいなん)をすべて取(と)りさって、新(あたら)しい年を健康(けんこう)で幸(しあわ)せに過(す)ごせることを願(ねが)って豆(まめ)をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝(えだ)に鰯(いわし)の頭(あたま)をさしたものを玄関(げんかん)にかざったりします。どちらも厄や災難を遠(とお)ざけるための風習(ふうしゅう)です。特に豆を鬼(おに)にむかってまく、というのは鬼を災難の象徴(しょうちょう)としているからです。「鬼は外(そと)、福(ふく)は内(うち)」という声(こえ)をかけながら豆をまきますが、「災難はこないように、幸せがきますように」という願いがこめられています。

 京都市内(きょうとしない)では、あちらこちらの神社(じんじゃ)やお寺(てら)でさまざまな節分の行事(ぎょうじ)がおこなわれますが、鬼が境内(けいだい)に出(で)てくる吉田(よしだ)神社や壬生寺(みぶでら)の厄除(よ)け鬼払(おにはら)い狂言(きょうげん)などが有名(ゆうめい)です。節分の日にはかぞえ年〔今年(ことし)の年齢(ねんれい)にひとつたした年齢〕の数(かず)の炒(い)り豆をたべると病気にならないといわれています。 また、最近(さいきん)では恵方〔良い方角*今年は西南西(せいなんせい)〕をむいてまき寿司(すし)をまるかじりするということも節分の習慣(しゅうかん)として定着(ていちゃく)してきているようです。

kokoka日本語チューターブログチーム

【日本語チューター】冬は鍋

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鍋は日本を代表する食文化のひとつですが、どうして「冬は鍋」なのでしょうか。理由のひとつは、冬は鍋の具材が「旬」(しゅん= おいしくなり、安く豊富に出回る時期)を迎えるからです。水温が低い冬の海で獲れた魚は、身が引き締まり、しかも脂が乗っています。魚種も豊富です。次に野菜。白菜、水菜などの「葉もの」は、鍋物には欠かせませんが、秋から冬にかけて気温が下がり、霜にあたると、やわらかさと甘みが増します。冬は酒つくりの最盛期、しぼりたての日本酒が出回ります。これがまた鍋に合います。

長時間、火を使う鍋料理は暖房の代わりにもなります。家族や気の合った仲間が、暖かい部屋で和やかに飲んで食べれば、心まで温かくなって、鍋はいっそうおいしくなります。

「鍋を囲む」「鍋をつつく」という言葉にも、日本人の鍋に寄せる特別な思いが込められています。鍋は人と人をつなぐもの、単に食べるだけではないのです。

              ◇

それにしても日本人は鍋が好きです。いわゆる「ご当地鍋」でも数十種類を超えます。例えば北海道の「石狩鍋」(特産の生鮭を主材料にしたみそ仕立て)、秋田県の「きりたんぽ鍋」(硬めに炊いたご飯をつぶし、秋田杉で作った太い串に竹輪のように巻き付けたのがきりたんぽ。これを直火=じかび=であぶってトリ肉や野菜と一緒に鍋として食べる郷土料理)。青森県の「せんべい汁」(具材は小麦粉で作った南部せんべいやトリ肉、魚)、江戸時代から伝わる東京の「ねぎま鍋」(葱とマグロ)、同じく東京の「ちゃんこ鍋」(力士の料理として始まった鍋。しょうゆ、みそ、カレーなど味はさまざま)、京都の「湯豆腐」(kokokaのそばの南禅寺が発祥の地とされています)、同じく京都の「丸鍋」(「丸」はスッポンのこと。コラーゲンたっぷり、スタミナ満点です)

大阪は「てっちり」(ふぐ鍋)です。大阪エリアでは、フグのことを、当たる(中毒する)と死ぬことがあることから、鉄砲(てっぽう=銃)と呼んできました。「ちり」は主に魚介類を具材にした鍋料理、これと「てっぽう」が一緒になって「てっちり」になりました。

フグの内臓、とくに肝臓には「テトロドトキシン」という猛毒が含まれていて、以前は多くの中毒事件が発生しましたが、調理には免許が必要になるなどして、事故は大幅に減っています。

ほかに「猪鍋」(ししなべ)。具材はイノシシの肉。薄切りにして丸く巻き、大皿に盛ると、牡丹の花のように見えることから「ぼたん鍋」ともいいます。ここから生まれたのが「猪食った報い」(ししくったむくい)ということわざ。隠れて美味しいものを食べると、いつか罰があたる、という意味です。

             ◇

鍋には、大事な「登場人物」がいます。それが「鍋奉行」です。

奉行は平安、鎌倉時代からあった行政、司法、金融・財政などをつかさどる武家の役職のことです。どの奉行も、大変な権力を持っていました。「鍋奉行」は、もちろん実際に存在していた役職ではありません。鍋料理をするときに、具材を入れる順序や位置、火加減、味付け、食べごろなどをことこまかく指図して、場を仕切る人物のことで、昔の「お奉行さま」のような振る舞いをすることから、「鍋奉行」と呼ばれています。逆に鍋が煮上がるのをじっと待って、もっぱら食べるだけの人を「待ち奉行」といいます。「町奉行」のもじりです。

最近は鍋奉行の出番がない「ひとり鍋」を楽しむ人が増えて、専用のセットも売られています。鍋もそれを食べる人も、時代とともに移り変わっているようです。


 kokoka日本語チューターブログチーム

【日本語チューター】子育てセミナー#4

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       200208_kosodate

☆協会のイベントのお知らせ☆

みなさま、お元気ですか?

母国を離れて、日本で子育てしている外国人のために子育て講座を行います。

専門家の話を聞いた後、参加者同士が交流し、子育て情報や子育てのヒントをたくさん得られます!!子どもと一緒に参加できます。

参加してみませんか?


詳しくはこちらのチラシを見てください。

https://www.kcif.or.jp/web/uploads/pdf/200208_kosodate.pdf



子育てセミナー #4 / Child Rearing Seminar #4

外国人保護者のための子育てセミナー「楽しく子育て」


2020年2月8日 (土)午前10時~12時30分

対象者:0から5歳の子どもを育てる方

講師: 浅野 明美氏

(小児科専門医、こどもみらい館 前館長。現在、京あんしんこども館非常勤嘱託)

当日、子ども同席可能。同室で保育。

言語:日本語遂次通訳付(英語・中国語)

費用:無料

会場:kokoka特別会議室 (https://www.kcif.or.jp/web/jp/access/)

お申し込み:https://business.form-mailer.jp/fms/9913ae66112570


日本語チューターブログチーム


【日本語チューター】コロンビア便り -第7報-

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                    2020.1.7 コロンビア2

 新しい一年が始りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 この年末には初めての体験をしました。コロンビアの1231日には“Año Viejo”(アーニョ
ビエホ
)と言う行事があります。”Año”は年、”Viejo”は古いを意味し、端切れで作った人形
を燃やして一年の厄をはらいます。人形と一緒に、一年間でよくなかった事、忘れたい事を
書いた紙を燃やします。そして、来年叶えたい願いを別の紙に書き、財布に入れておきます。
人形の大きさは様々です。等身大の人形には爆竹を入れて燃やすので、騒々しいくらいです。
1231日の日付けが変わると同時に、あちらこちらで花火が上がり、とても賑やかに新年を
迎えます。日本の静かな年越しとは一味違いました。いずれにしても新しい年に希望を託す
心は同じですね。
 写真左 クッキー缶に入るぐらいの大きさの人形
 写真右 人形を燃やしています(環境に優しい素材)

 さて、日本語の勉強についてですが、今は『みんなの日本語』初級第6課をやっています。
第5課から動詞が出てきましたが、動詞に力を入れると、時間の表現(今週、先月、来年等)
や名詞(物の名前)を忘れがちになります。そこで、「次回はミニテストをします」と言った
ところ、生徒さんはとても身構えてしまいました。こちらとしては気軽な気持ちだっただけ
に、ちょっと驚きましたが、急遽、単語カードを作り「ゲーム、ゲーム!クイズだよ!」と
言うと、途端にやる気になりました。とにかく続けられることをモットーに、今年も試行錯誤
の一年になりそうです。

 皆様にとって楽しい一年になりますように。

                        水曜午前チューター 武島 聡美

【kokokids】2/1は「アーチェリーとパチンコを作ろう!」準備中で~す!!

こんにちは!Koko Kidsです。
今日は、次回2/1の活動「アーチェリーとパチンコを作ろう!」の準備と、来年度はどんな遊びをするか、などのミーティングをしました。
200118準備

次回、アーチェリーやパチンコを作った後は、ネズミや怪獣を的にして当てたり、吊るした的を射抜いたりして、楽しく遊ぼうね!

次回のKoko Kidsは、2/1土曜日、3階ボランティアルームで、15:30〜17:00です。
外国につながるお友達、遊びに来てね!!

【日本語チューター】 プレゼントはどんなときにもらいますか

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  各国(かっこく)の学習者(がくしゅう)から聞(き)き取(と)りしました「プレゼ

ントは、どんなときに誰(だれ)からもらいますか」を紹介(しょうかい)いたします。

 

【クリスマス】

  アイルランド、イギリス、フランス、スペイン、カナダ、アメリカ、中国、台湾、

韓国、シンガポール、ブラジル

【誕生日(たんじょうび)】

  アイルランド(21歳は特別(とくべつ))、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、
    ベトナム、中国、台湾、韓国、シンガポール、ブラジル、タイ

【正月(しょうがつ)】

  中国、台湾、韓国、香港、タイ  

【結婚式(けっこんしき)】

  中国、台湾、韓国

【バレンタインデー】

  アメリカ、カザフスタン、中国、台湾

【子供(こども)の日】

  韓国(55日)、カザフスタン(61日)

【出産(しゅっさん)】

  アメリカ(赤(あか)ちゃんへ)、台湾

【退職(たいしょく)】

  台湾 

【父(ちち)の日、母(はは)の日】

  中国(レストランでの食事(しょくじ))

【初(はじ)めての給料(きゅうりょう)】

  ベトナム

【キングズデー】

  スペイン(16日)

 

【チューターからのコメント】

  プレゼントの対象(たいしょう)は、どの国(くに)も家族(かぞく)、親族

(しんぞく)、友達(ともだち)がほとんどでした。

 

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【日本語チューター】チューター登録締切について

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世界の人々のイラスト

日本語(にほんご)チューター登録(とうろく)の締切(しめきり)が近(ちか)づいています。

日本語チューターをご希望(きぼう)の方(かた)、登録はお済(す)みですか。

12月(がつ)1日(ついたち)に行(おこな)ったオリエンテーションに参加(さんか)された方で、日本語チューター希望者(しゃ)の登録締切は119日です。

ご希望の方は登録をお忘(わす)れなく。

また、12月のオリエンテーションに参加できなかった方、次回(じかい)のオリエンテーションは、314日 土曜日(どようび)の予定(よてい)です。日本語チューターとして、ご一緒(いっしょ)に日本語学習者(がくしゅうしゃ)のみなさんとの学習・交流(こうりゅう)を楽(たの)しみましょう。

詳細(しょうさい)やお申込(もうしこ)みフォームは、kokokaホームぺージの最新(さいしん)情報(じょうほう)に掲載(けいさい)予定です。

               
                         
kokoka 日本語チューターブログチーム


【日本語チューター】成人式

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成人式とは、成人となったことを祝う儀式です。新成人とは、前年の「成人の日」の翌日からその年の「成人の日」までに20歳の誕生日を迎える人をいいます。

「成人の日」は、1948年(昭和23年)に公布・施行された祝日法により、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます」の趣旨のもと、翌1949年から、1月15日を成人の日として制定されました。以来50年間、1月15日は国民の祝日「成人の日」として広く祝われてきました。しかし、1998年(平成10年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)に伴い、2000年(平成12年)から、成人の日は1月第2月曜日に変更され、現在に至っています。
 成人式式典は、成人の日、またはその前日(常に日曜日になる)に開かれることが多いのですが、必ずしもそうでない地域もあります。正月三が日、ゴールデンウイーク、お盆、などに開催される市区町村は、就職や進学で地元を離れている人が帰省して来る時期に参加し易いようにと配慮しています。また、特に豪雪地では、雪で晴れ着が汚れるなどの問題があるため、温暖な季節に開催されています。
 さて、日本では、これまで20歳を成人としてきましたが、民法改正により、2022年4月1日から、18歳で成人に達する、と変更されます。それに伴って、選挙権など法的な権利・義務などの生じる年齢が変わるものと、変わらないものとがあります。さらに、成人式を何歳で行うかについても、開催する市区町村ごとに議論されている最中です。
 
 今日は国民の祝日、成人の日です。世界でも類を見ないほどの少子化が進むこの日本で、式典に出席するしないに関わらず、成人となった若い人たちが未来に夢を描き、それに向かって歩み出す勇気を得る、そんなそれぞれの成人の日でありますようにと、期待と祈りを託す日でもあります。

kokoka 日本語チューターブログチーム

【日本語チューター】ベトナム便り -1- きれいな字コンテスト 

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橘 写真合成2 トリミング

 こちらに来て約3か月。12月に入りダナンは朝晩涼しくなってきました。感覚としては
日本の10 月くらいの気候、もうすぐクリスマスです。街角で飾り付けをしているお店は
ありますが、日本みたいにイベントとして派手に楽しむようなものでもないようです。
 9月から日本語を習い始めた6年生は、少し前にひらがなの書き方を全部終えました。
6年生は3クラス受け持っていますが、それぞれのクラスでコンテストをやりました。
きれいな字が書けた生徒3名を発表して前に出てもらって表彰状と景品を渡しました。
五十音以外にも絵を描いてもらいましたが、絵の具で本気で描く生徒もいて、字よりも
絵がメインになっている生徒もいたり…。一番を決めるのはなかなか難しいですが字の
バランスが難しいようで、みんなが上手く書けない字で一番多いのが「え」。1画目を
あとから書く生徒が多いので、変な位置に書いてしまいバランスが悪くなってしまうという。
ほんとは正しい書き順を覚えてほしいのですが、今度はカタカナに入るのでなかなか難しい。
日本語を習っている生徒も多いので、一から習う生徒と比べてスタートラインが違うから
クラスの中でレベルの差があって、ベトナム人先生も授業を進めるのに苦労されています。
その後の6年生の授業で、教科書に載っている「いただきます」と「ごちそうさま」の話
のとき、生徒とベトナム人先生の意見が対立して生徒は絵の人物は手を合わせてお辞儀を
していると主張し、先生は手を合わせているだけで頭は下げませんって生徒に断言されて
いました。もちろん、最終的に私に意見を求められ、人によっても違うからお辞儀をしない
のは間違いではないし、年配の人や丁寧な人はお辞儀もしますと言いました。それを
ベトナム語で先生が伝えた瞬間、生徒たちはガッツポーズを取り、先生は敗北の表情。
ベトナムに来て日本人代表として発言するのは、こういうことかと実感しました。将来
生徒たちが日本に行くことがあれば、食事をする日本人を見て「あ〜これかっ。中学校の
教科書に載っていたやつ」って思ってくれたら、嬉しいな〜と思います。

                ベトナム・ダナン 水曜午後チューター 橘 昭子

 

【日本語チューター】クラス活動始まります

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kaikan

2020kokoka日本語クラス

17日(火)からスタートです。


今年(ことし)も頑張(がんば)って日本語を勉強(べんきょう)しましょう。

そして日本(にほん)の暮(く)らしを楽(たの)しみましょう。


日本語学校



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